成功するために必要なもの

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社会的に成功している人は普通の人よりも様々な能力が優れているように思われています。特に、頭の良さはビジネス等の分野ではその成功要因の大半を占めているように思われがちです。
では、社会的に成功している人は何が優れいてるのでしょうか?

この点について、マルコム・グラッドウェル著「天才!成功する人々の法則」に面白いデータが載っています。

天才! 成功する人々の法則
マルコム・グラッドウェル 勝間 和代
4062153920

第一世界大戦後のアメリカでスタンフォード大学の心理学教授ルイス・ターマンはIQテストを開発し、IQが140~200の子供たち1470人を見つけ出してその後数十年に渡って追跡調査をしました。その結果判明したのは、IQの高さと成功との間には相関関係は無い、ということでした。
これは一体どういうことなのでしょうか?

この本では、成功した人々を調査した結果、IQ以上に重要なものは「実践的知能」であると言っています。実践的知能とは、「誰に何を言うかを理解し、どのタイミングで言うか、そして、どのように言えば最大の効果があるかも承知している」ことだと言います。
これは、コミュニケーション能力や世渡り力に近いような能力であると思います。

つまり、社会的に成功するには「社会」から認められる必要があり、社会から認められるためには周囲の人間を味方に付け、自分の有利に物事を進める能力が重要である、ということであると思います。

また、次のような面白いデータもあります。

カナダのプロアイスホッケー選手の誕生日を調べたところ、圧倒的に同年代の中で
早く生まれた人が多かったと言います。これは、早く生まれたことによる僅かな成長の優位性が、その後のプロスポーツの世界に入るまで影響を及ぼしていることを示すデータと言えます。
また、人類史における世界の富豪TOP75(1位はジョン・D・ロックフェラー、12位にはファラオも含まれる)を調査したところ、その実に2割にあたる14名が1つの国(アメリカ)の1つの世代(1831~1840年生まれ)に集中していたと言います。これは、アメリカで工業生産が始まり、経済的に大きな転換期を迎えた時に調度良い年齢であった世代の人たちがより大きな成功を収めたことを示すデータであると言えます。
つまり、社会的に成功するには能力だけでなく運やタイミングも重要な要素となっているということであると思います。

このように、社会的に成功している人はその分野での実力だけでなく、実践的知能(世渡り力)や運、タイミングも優れている人が多いと言えます。

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