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ベンチャー企業の役割

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こんにちは!

数日前に著名な起業家/投資家である加藤順彦さんに起業相談に乗って頂く機会を頂きました。
ものすごく多忙な中、何もお返しできない私たちのために時間を作って頂き、組織から事業、サービス内容に至るまで具体的なアドバイスをたくさん頂きました。本当に感謝の言葉もありません。

加藤さんから頂いたアドバイスの中で、ベンチャー企業はどれほど小さいフィールドでもいいから、他社(特に大手)と差別化でき、価値を出せる(価格が安い、納入スピードが早いなど)ところを作って、そこから始めた方が良い、というものがありました。

最初から大きなマーケットを狙って新しいサービスをローンチしているベンチャーの中からイノベーションを起こすような企業(GoogleやAppleなど)が確かに現れています。しかし、ほとんどのベンチャーはマーケットが拡大する前、もしくはマーケットにサービスが浸透する前に体力が持たず潰れてしまっています。

一方、最初は既存のサービスでも差別化できるフィールドを作ってサービスを提供しているベンチャーは、確かに存命率は高いように思います。しかし、よく大手の下請けから抜け出せず、それ以上の成長ができないベンチャー企業も多く見かけます。

どちらの場合であっても、結局ベンチャーの役割というのはこれまでに無い価値を新たに市場に与えていくことだと思っています。
それがイノベーションを起こすような画期的なサービスを市場に出すことでも、既にあるサービスだけどこれまでよりも高い価値(価格が安い、納入スピードが早いなど)を市場に与えていくことでもどちらでも良いと思っています。

私たちの場合、会社の成長段階に合わせてどのマーケットでどのようなサービスを提供し価値を出していくか定義しています。

ステップ1-創業期:拡大中のマーケットで既存のサービスを提供する
ステップ2-成長期:拡大中のマーケットで新規のサービスを提供する
ステップ3-拡大期:拡大前のマーケットで新規のサービスを提供する

ステップ1のねらいは、「組織としての体制を造り、独自のサービスに特化していく土台を築くこと」です。
既存の事業であり低収益でも、マーケットが拡大しており低資本・小人数で始められる事業から初めることで、経営・事業運営の経験値を付け、組織として仕事ができる体制を造る。その上で、独自のサービスに特化していく(ステップ2への)土台を築きます。
もっとも、多くのベンチャーがこれをやろうとし、その結果下請けから抜け出せずに失敗しています。

これを実現するために、ステップ1の事業は国内で、ステップ2以降の事業はアジアでスタートする準備をしています。
アジアのマーケットはその国独自の参入障壁や競合がいたり、複雑な政治的問題を抱えていたりとまた違った困難さがありますが、マーケットそのものの規模が圧倒的に大きく、急成長していることに勝る魅力はありません。
また、私たちは3人で会社をスタートしますが、予めステップ2の事業に集中してもらうメンバーを決めています。そのメンバーにはターゲットとなるマーケットにずっと居てもらおうと思っています。

どこの国に行っても、ベンチャー企業の役割である新しい価値を市場に与え続けることを徹底的に考え、実行していきます。
新しい価値を生み出していくことこそ、ベンチャーの役割であり、醍醐味なのですから。

それでは!

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