起業家とはどのような人々か?

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私は来年起業する予定ですが、もちろん起業することがゴールではありません。
起業して起こした会社を大きくしたい、事業を世界中に広げたいという夢があります。
それでは、起業家として成功するには一体何が必要なのでしょうか?

まず、起業家とはそもそもどのような人を指すのかを定義したいと思います。
「20歳の時に知っておきたかったこと」の著者であるティナ・シーリグさんは、起業家とはどのようは人々かを学生に教える上で「5ドルの挑戦」という非常に面白い試みをされています。

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
ティナ・シーリグ Tina Seelig
4484101017

「5ドルの挑戦」とは、学生に5ドルだけ渡し、2時間以内にできるだけ増やすことを求めるものです。
学生たちに起業家精神を発揮してもらおう――常識を疑い、チャンスを見つけ、限られた資源を活用し、創意工夫をしてもらおうというわけです。

ティナ・シーリグさんは著書の中で、起業家を最終的に下記のように定義しています。

「起業家とは、チャンスになりそうな問題をたえず探していて、限られた資源を有効に使う独創的な方法を見出し、問題を解決し、目標を達成する人を指す。」

 

なるほど、冒頭の「チャンスになりそうな問題をたえず探して」いるという点は、私が今務めているコンサルティングファームに入社した時の新人研修でも言われました。曰く、コンサルタントはお客様の問題を解決するために、常に問題意識を持っていなければならない。これは、顕在化しているけど気がついていない問題を見つけるだけでなく、潜在化している問題をも見つけるために、常に「問題は何か?」を自分に問いかけなければならない、というものでした。

革新的な商品は常に満たされていない欲求(問題)を埋める製品・サービス(解決策)であるということを考えると、常に解決すべき問題を探しているということはつまり、常にチャンスを探しているということに他なりません。

また、起業家は「限られた資源を有効に使う独創的な方法を見出」すことが求められるとあります。上記の「5ドルの挑戦」からも読み取れるように、大抵の起業家は資源をほとんど持っておらず、そのため誰でも思いつく解決方法では資源を活かせず失敗に終わります。

そこで、限られた資源を最大限活かす、独創的な解決方法が求められます。独創的な解決方法を探る有効な手法として、問題を一歩引いて見るというのがあります。これは、問題をより上位の概念で捉えることにより、それまで見えていなかった新たな問題の側面を見出し、異なったアプローチからの解決を探るという手法です。
この手法についても「5ドルの挑戦」は良い好例となります。

「5ドルの挑戦」で最もたくさんのお金を稼いだ学生のチームは、お金を稼ぐためには何らかの価値を提供する必要があるが、自分たちの持つ最も価値のある資源は何か?を考え、それは5ドルでも2時間でもなく、「5ドルの挑戦」の結果発表の場である3分間のプレゼンテーションであると考えました。自分達を含めた大勢のスタンフォードの学生に対して企業のリクルーティング用のコマーシャルを流せる権利、これこそが最も価値のある資源であると気がついたのです。

以上、起業家とはどのような人々か?について本を引用して考えてみました。
それでは、起業家として成功するには何が必要なのでしょうか?

この点について、次回考えてみたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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