起業家にとって最も重要なことは何でしょうか？
実務の話をすると、補い合えるパートナーを見つけるとか資金調達の話になりそうですが、ここではもっと根本的なことについて考えたいと思います。

この疑問に対する私の答えに影響を与えた本をいくつか紹介したいと思います。

「君はベトナム（戦争）で何を学んだ？」金持ち父さんがそう聞いた。
「使命とリーダーシップとチームの大切さを学びました」
「何が1番大事だったかい？」
「使命です」
「よし」金持ち父さんはにこりとした。「君はいい起業家になれる」

この1節は、ロバート・キヨサキ／シャロン・レクター著「金持ち父さんの起業する前に読む本」の中で、起業家にとって最も重要なことについて金持ち父さんがロバート・キヨサキに語ったことの1部です。

金持ち父さんの起業する前に読む本 -ビッグビジネスで成功するための10のレッスン
ロバート・キヨサキ シャロン・レクター 白根 美保子

ロバート・キヨサキは、大きなビジネスを持つにために必要な要素を、ＢｰＩトライアングルと名付けた図（下記図）で説明しています。

この図を見てもわかる通り、「使命」が全ての要素の土台にきています。
起業家は強い使命を持つことで、組織としての方向性を示し、市場を切り開いていくのだというのです。

起業家にとって使命が最も重要であるということは、山口絵理子著「裸でも生きる」を読んでも垣間見えます。

裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)
山口 絵理子

最初は使命しか無かった起業家が、使命を達成するという強い動機によって様々な困難を乗り越え、そのたびに少しずつ他の必要な要素を備え、ビジネスを成功に導いた良い例だと思います。

思うに、起業家は強い使命を持つことによって、人を起業家にとって有利な方に動かすのではないでしょうか。

起業家の強い使命によって、お客様は起業家がどのような価値を提供しようとしているのかを知ります。
起業家の強い使命によって、チーム（仲間）は起業家がどこに進むもうとしているのかを知り、組織としてどこに進めばよいかを知ります。
起業家の強い使命によって、他人は起業家の使命に共感し、チームやお客様の1員となります。
起業家の強い使命によって、起業家は自分自信がどこに進むべきか、そのために何をすべきかを知り、強い使命は強い動機付けとなって組織を前進させます。

このように、もしあなたが起業を考えていらっしゃるのであれば、まず自分が果たすべき使命（理念、ビジョン）は何か考えてみるべきではないでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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