モチベーション3.0

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調べ物をしていると、必ずと言っていいほど検索結果にWikipediaが表示されます。
世界中の人々が記事を投稿・編集し、百科事典として利用されているWikipediaですが、それに対する金銭的報酬は全くありません。
にも関わらず、Wikipediaが世界中でこれほどまでに広まっている理由は何なのでしょうか?

この点に関して、ダニエル・ピンク著「モチベーション3.0」に興味深い記述があります。

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
ダニエル・ピンク 大前 研一
4062144492

この本によると、人間に何らかの行動を促すための「モチベーション」には以下の3つの段階があると言います。
モチベーション1.0 生存本能に基づく行動
モチベーション2.0 アメとムチによる行動
モチベーション3.0 自己実現による行動

モチベーション2.0(アメとムチによる動機づけ)は長く資本主義経済を支えてきました。しかし、Wikipediaの仕組みのように、近年モチベーション2.0では説明できないことが起きています。それを説明するのが、モチベーション3.0と言われるものです。

モチベーション3.0とは、条件付き報酬のためではなく、自己実現をしたいという願望から惹き起こされる動機づけであると言います。これには3つの要素があります。

①自律性
自分の好きなように仕事をすることができること
②マスタリー(熟達)
仕事に没頭することができること
③目的
人生の意義を感じられる目的を持つこと

これら3つの要素が満たされた時、人はモチベーション3.0から惹き起こされる強い動機づけによって行動し、高い成果を出すことができるようになると言います。

そしてこれは、人材育成にも深く関係してくるように思います。
社員のモチベーションを惹き起こすためには、それぞれの社員に適した役割を与え、何らかの仕事を任せることで責任を与えることが重要であるように思います。
特に、チームで構成される組織の場合、
①チームのメンバーそれぞれが自分の能力に適した役割を持ち、自分がチームの仕事の一部を任されているという意識を持たせることによって責任感を持ることができること
②仕事がルーチンワークではなく思考を必要とし、現時点で達成できる難易度よりも少し難易度が高いこと
③チームの目的が個々のメンバーの目的に合致すること
がモチベーションを維持する上で必要になってくると思います。

この話はチームビルディングの話になっていきそうですので、また来週にでも取り上げたいと思います。

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