タージマハル

インドで起業します

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この春、インドで起業する。

現在インドのグルガオンでの法人設立に向けて急速に準備を進めている。
インドは政府系の手続きが非常に煩雑で時間がかかることもあり、法人設立は早くて5月になる。

俺たちは大阪、インド、シンガポールのそれぞれで事業を考えており、元々大阪での事業をスタートの事業と位置づけていた。
しかし、1月に事業計画を立てた結果、インド事業をスタートの事業とすべきと判断し、直接インド法人を設立してインド事業を運営することとした。インド事業として主に以下の2つの事業を運営する。

①教育事業
⇒インド在住の日本人のお子様向けに教育サービスを提供する。
具体的には、インドのグルガオンに個別指導塾を開校し、日本人の小1~中3までのお子様を対象として学習習慣の育成、主要5教科の学力向上を目的とした教育サービスを提供する。

②インド進出支援事業
⇒日系の中小企業様のインド進出を支援する 。
具体的には、インドへの視察ツアー、法人設立代行、インド滞在/進出時の生活支援サービス(ホテル・アパートの仲介、レンタルカーの手配、インフラサービスの仲介など) を提供する。

インドは中国を始めとするアジアの国々と比べまだまだ日系企業の進出が少なく(中国の日系企業:約2万5千社、インドの日系企業:約930社)、インドで暮らす日本人(約6000人)が少ないため、インドに住む日本人を対象としたサービスが十分に供給されていない。特に教育分野に関しては、日本人のマーケット自体が非常に小さいため、大手の教育関連会社は進出してこない状況にある。そのようなマーケットにこそグローバル人材育成を志す俺たちベンチャー企業が参入し、小規模でも質の高い教育サービスを提供し続けたいと考えている。

また、日本の国内マーケットの縮小に伴い、日系企業は今海外進出せざる負えなくなっている状況にあることから海外進出がブームになっており、その目は主に東南アジアに向いている。個人的には、日系企業の目は東南アジア⇒インド⇒中東⇒アフリカという順で向いて行くと考えている。しかし、インドは後回しにしてよいような市場ではない。21世紀は確実にインドの時代になると考えている。

俺の考えるインドの時代とは、インドに巨大なマーケットが生まれるという意味でもあるが、グローバルに活躍するビジネスパーソンにおけるインド人の比率が加速度的に高まるという意味でもある。アメリカの医師の38%、マイクロソフト社員の34%、IBM社員の28%がインド人である。インドはマーケットよりも、まず人材輩出国として注目すべき国であると思う。彼らのホームに拠点を持ち、インド人とつながり、そこからインド国内だけでなく東南アジアや中東、アフリカを目指すメリットは大きい。

今後世界をリードしていくであろうインドに今から進出し、互いの発展に貢献する関係を構築することが日系企業が世界で価値を出し存続し続ける方法であると考えている。俺たちはインド進出を望む日系企業、特に中小企業が低コストでインドに進出できる土台を築き、インドと日本を結ぶ架け橋になりたいと考えている。

俺たち創業メンバーの3人とも日本、特に大阪に貢献したいという思いが非常に強い。だからこそ、スタートアップの地は大阪にしたいと思っていた。今回それは叶わなかったが、インドのスタートアップだからこそ日本に対して貢献できることがあると考えている。進出支援事業はその一環である。また、日本人によるインド発ベンチャーなどまだ数えるほどしかないが、実は多くのメリットがある。俺たちはその魁(さきがけ)となり、日本人、特に若手起業家がインドで挑戦しやすい土台を築いてみせる。

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